「寒波対策」
2021年12月09日
入居者の皆様・家主様・・少し早いですが「寒波対策」はできていますか?
少し早いですが「寒波対策」はできていますか?
入居者の皆様へ・・
寒波襲来のニュースを耳にするようになったら、個別に対策をお願いします。まず、凍りやすいベランダの水栓や風呂場や流し台の蛇口を一晩だけ5円玉の穴ほどの水を出しっぱなしにして、凍結を防止してください。ベランダの蛇口にタオルを巻いて、水を出しっぱなしにすればより効果があります。
家主様へ・・
水道管凍結・・・寒波襲来時に揚水ポンプや建物回りのむき出しの水道管がよく凍結します。一昨年はアパートの外壁内部の水道管が凍結により破裂し、建物内部まで浸水して1階のテナントの天井が抜け、照明器具全部が使用不能、家財一式が水をかぶってしまい、全面リフォームの上テナントの休業補償まで家主側が支払うという大騒ぎの事態となりました。
また、こんな日はどこの水道屋さんも電話が繋がらず、午後からの対応になりその間の水道代もバカになりません。まずは一番近いところにある止水栓を閉めて水を止めます。そしてできるだけ早い時期に水道業者さんにむき出しの水道管部分にスポンジなどの凍結防止材を巻くなどして次の寒波に備えましょう。
古いアパートの場合、各部屋の止水栓が老朽化のためバカになっていて、部屋の止水ができず、大規模な修理に至ることがあります。万一、凍結しても止水栓が稼働すれば修理までの間の漏水を停止することができますので、とりあえずアパートの各止水栓の点検・整備をお早めにされることをお勧めいたします。
室外ガス給湯器・・・最近はほとんどの室外ガス給湯器に凍結防止装置がついております。入居中の部屋のガス給湯器は常に通電されていますので、寒波襲来時には凍結防止装置が作動しますので凍結の心配はありません。対策が必要なのは空室で通電していない場合です。数年前の寒波の朝、すべての空室のブレイカーを落としていたため凍結防止装置が働かず空室5部屋の給湯器がすべて凍結し噴水状態でした。
事前に寒波が予想される場合は事前に電力会社への通電依頼連絡をし、通電のうえ、ブレイカーを上げ、室外ガス給湯器の凍結防止装置を機能するようお勧め致します。後日、メーターが回っていたと電力会社から電気代の請求がまいりますが、これは家主様のご負担となります。
古いアパートの場合はガス給湯器に凍結防止装置がついていない場合がありますので、入居者が居て通電しているにもかかわらず室外給湯機が凍結する場合は、ガス会社に凍結防止機能付きのガス給湯への交換をご相談ください。
ただし、コロナの影響で半導体が製造できず、給湯器は現在7ケ月待ちだそうですので、この冬は凍結で給湯器を壊さないことが肝心のようです。
この冬の凍結防止対策として空室のお部屋の給湯器通電と築年数の経ったアパートの各止水栓の点検・整備、凍結防止機能付きのガス給湯への交換をお早めに実施されることをお勧めいたします。
万一、水道管の凍結による断水した場合は、昼過ぎまで待って様子をみていただくか、急を要するときは原因と思われる蛇口や水道管にタオルを巻き、ぬるま湯を何度かかけるもしくはドライヤーで温めると通水することもありますので試してください。
直接熱湯をかけると止水弁が変形して凍結が収まっても通水不能なりますので絶対やめてください。それでも改善しない場合はやはり修理業者しか方法はないかと存じます。
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