どうする家主様・・原因不明の漏水で天井が
2023年02月18日
どうする家主様・・原因不明の漏水で下部屋の天井がぬけた!
昨年のこと・・1階の入居者から天井から水がポタポタ落ちてくるとの連絡がございました。
すぐに2階の入居の方に水漏れや異常がないか連絡をしたところ特に心当たりがないとの事。
連絡者の部屋にバケツを用意して様子を見に行くと確かにわずかな量ではあるが天井から水滴がポタポタ落ちている。
上の階の部屋にも異常はない・・1階の隣室の空き部屋の様子をみてみると・・
なんと床には水が溜まり、天井のプラスターボードとクロスが剥がれ落ち、照明器具は宙ぶらりん・・大変な状況でした。
水は止めどなくぽたぽたと落ちており、すぐ上の部屋の入居者に連絡し部屋への入室許可を頂き緊急用の合鍵で飛び込む・・
ところが何も原因らしきものは発見されません。
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ということは1階天井と2階の床下の排水管あるいは給水管の破裂や水漏れが原因と考えられますが、この建物の構造は鉄筋コンクリートであるため、原因箇所の追及は大変な作業となります。
翌日から業者の方と本格的な原因究明をするのですが、まずは第1段階として入居者の入居許可を頂き、この部屋の水道管を止水してメーターを確認し給水管か排水管かの確認。
いずれにしても入居者の方には時間がかかりそうですので、他の部屋にご移動いただくことにしました。
漏水箇所の確認と修理、漏水が止まったことを確認できれば上、下両方の部屋のリフォームをすることになります。
短くても1ヶ月くらいの期間がかかります。ご不便・ご迷惑をおかけするのでその間の家賃は頂けません。
翌日、2階の給水バルブを閉めると1階への漏水が止まったので、原因は2階の給水管ということが判明・・バルブを開くとトイレと風呂場の間の壁の中でさらさらと水の流れる音がします。
ユニットバスの天井の管理蓋を開け壁の内部を照明で照らすと下の方で漏水個所を1時間ほどで発見することができました。
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有難いことにトイレ側の壁がプラスターボードでしたので、30センチ角の穴をあけ漏水個所を確認したところ、給湯管に現在では珍しい銅管が使用されており、経年変化により針で突いたような小さな穴が数か所開いていて噴水のように噴出しておりました。
水道屋さんがとりあえずこの部屋の止水バルブを閉めて止水し、翌日原因の給湯管を交換してくれ一安心です。
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ここから、1階天井に溜まった水を1週間から10日間かけて分厚い大きなスポンジで吸い取り、その後1週間以上かけて完全に水分を乾かしてから天井・クロス・床の貼替のリフォームになりますので入居者が居る場合はほかの部屋の移動してもらいます。
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空室だったとしても2ヶ月以上賃貸に出すことができません。
銅管の給水管の老朽化にはよくあることだそうです。
ほんの小さな穴数か所が原因で大変なコストと損失が発生します。
築年数も40年近くのアパートになりますと、こういう漏水の他、様々なことが原因で余分な費用が次々と発生します。
くれぐれも普段からの管理や定期点検、定期修理を実施されることをお勧めいたします。
そして万一事故が起きたときは、専門の管理会社にぜひご相談ください。
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