剣山のキレンゲショウマ
2020年08月02日
宮尾登美子の小説『天涯の花』の中で、「月光のように澄み、清らかに輝いていた」と称されたキレンゲショウマの全国一の群生地で小説の舞台である徳島県の剣山は西日本第2位の高山です。
「花の百名山」に選出されているほどの山野草の宝庫でもある、一方、安徳帝平家伝説のある四国随一の岩塔等、各種伝承地や雲を見下ろす高山の絶景も特筆すべきものがあります。
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徳島市からは二つのコースがあり、神山経由は少し道幅が狭いのと工事で時間制限などがございますので、ご利用は事前にお調べください。貞光経由の方が少し時間はかかりますが、道幅も少し広いのでお薦めです。
リフト乗り場のある見ノ越まで徳島市から車で約2時間、15分ほどで剣山リフト終点「西島駅」から徒歩20分のところにある大群生地の花が毎年8月の上旬に咲き初め10日頃に満開になります。
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群生地まではなだらかですが、この季節だけ周回コースが一方通行になり、少しだけ足元が悪く登り降りの急なところがございます。
でも、後期高齢者の方でも、ご健康な方なら運動靴着用で往復リフトをご利用になれば十分にご覧になれます。
(下の写真が山頂とキレンゲショウマ群生地との分岐点の刀掛けの松付近です。)
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群生地付近はヒメフウロやシコクフウロの小さな花もたくさん咲いていますので探してみてください。
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お元気な方はいったん刀掛けの松まで引き返し、直登コースで山頂まで40分ほどですので足をのばされても良いでしょう。
山頂近くには宿泊や食事のできる山頂ヒュッテや綺麗な公衆トイレもあり女性も安心。
名前に反し、なだらかで広大な山頂からは天候さえよければ遠く石鎚山や伯耆大山も見ることができます。
この季節は午後からのお天気が変わりやすいので雨具のご用意もお忘れなく。
お帰りの時は見ノ越にある民宿「霧の峰」の祖谷そばとソフトクリームが絶品、温泉がお好きな方は美人の湯で有名なつるぎ町の「木綿麻(ゆうま)温泉」や木屋平の「大桜温泉」で汗をお流しください。