6/7イシマササユリ
2023年06月18日
6/7イシマササユリ(伊島笹百合)
阿南市の沖合に浮かぶ伊島にイシマササユリを見に行ってきました。
イシマササユリ(伊島笹百合)は、徳島県阿南市の周囲9.5キロの離島・伊島の海岸近くに自生している世界中でこの島だけの固有品種です。
開花時期は5月下旬から6月上旬で、大輪の淡いピンク色の花をつけます。
海の影響を受けやすいため、肉厚で幅が広い葉を持っているのが大きな特徴です。
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阿南市の答島から伊島への高速連絡船が出ています。
1番便は午前8:30発、2番便は12:30発ですので私たちはこれに乗船しました。
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この日はササユリを見に来た観光客さんでほぼ満席です。
約30分で伊島の三島港に着きます。
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一昨年行ったときに頂いたササユリマップを頼りに、前回行けなかった灯台までの往復コースを歩きました。
マップに沿って集落の間を抜け、廃坑になった学校前から散策コースに入ります。
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貯水ダムを横目に少し歩くと有名なササユリポイント「カベヘラ」の看板が眼に入ります・・・
ここを右に下ると「カベヘラ」への階段です。
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両側にたくさんのササユリが出迎えてくれます。
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ササユリの写真を映しながら階段を登り抜けると絶景が待ってくれています。
丸太をデザインしたベンチがありここでしばらく休憩することをお勧めします。
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山道に沿って少し登坂がありますが、しばらく歩くと元の散策コースに下ります。
ここからしばらく道沿いにササユリが次々と現れます。
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散策を楽しみながら歩いていると右上に展望台が・・・
ここから伊島の集落と海がきれいに見えます。
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ササユリロードは続きます。
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今度は右側に大きな貯水ダムがあります。
ここから上はササユリがぐっと少なくなりますので、引き返されてもいいです。
私たちは前回行けなかった灯台へと簡易舗装の道をまっすぐ歩きます。
灯台への分岐看板です。
右に曲がります。
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急坂ですが灯台まで5分ほどです。
両側にササユリが咲いて写真を映しながら歩くと、苦になりません。
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灯台に到着です。
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まわりは柵で囲われており、近づけません。
左に回り込む細い道があり、行ってみましたが景色はあまりよくありませんでした。
本日はここで折り返し、港へ帰ります。
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近道を利用して「カベヘラ」を経由せず、港には14:30に帰ってきました。
帰りの船は16:30発・・・
少し時間があるので弁天島の方へ様子を一人で見に行くことにしました。
弁天島コースに行くのは8年ぶりです。
最初の15分は急坂ですので、こちらのコースはあまり高齢者にはお勧めできません。
急坂の後は平坦な道を奥に向かいます。
なかなかササユリに出会えません・・・
やっとみつけてもほとんどが枯れていてきれいな花がありません。
道の両側の木々が高く育ち、雑草が生い茂り以前の群生地アタリにもほとんど花がありません。
弁天島が見えてきました。
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やっとたくさん咲いている明るい場所に出ました。
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少し遅かったようですが、まだまだきれいな花が残っていました。
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以前もう少し奥に行ったところに群生地があったのですが、15時になったのでこの日はここで引き返します。
20分ほどで港に帰り、家内と合流・・・
灯台近くで会ったご夫婦と山の花のお話をして、16:30発の帰りの連絡船に乗船し、伊島を離れました。
以前に比べるとずいぶん花が減りました。
島民の生活環境の変化により、島の山が手入れされなくなったことが原因との事です。
島民や保全活動に取り組むグループが毎年、個体数を調査しています。
阿南市の阿南光高校の生徒さんが36年前からバイオ技術を使って島に自生するササユリの種から球根を培養し、植え付ける取り組みを行い、今年の5月の調査では1800本余りのササユリを確認したということです。
この日も高校生たちが確認し、付箋の付いたササユリがたくさん咲いていて、私たちを楽しませてくれました。
また毎年11月にはボランティアの方々による下草刈りや雑木の伐採などササユリの環境を守ってくれているそうで、ご努力に感謝です。
この徳島の自然がいつまでも続きますように・・・。
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