4/10ユキワリイチゲ
2022年04月10日
脇町から阿讃山脈の奥深くに咲くユキワリイチゲ(雪割一華)・・
「雪を割って咲く一輪の花」素敵なネーミングですね。
春の訪れを告げる花の一つとして私の好きな花の一つです。
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徳島県版レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、あちこちの山で見かけることは少なく、県内では私が知る限り、ここと木沢の数か所のみ・・非常に珍しいもののようです。
途中の県道沿いにシデコブシの花が咲いていました。
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特にこの群生地は一般にある瑠璃色系の花でなく、限りなく白色に近い花が咲くのが好きです。
一般的な瑠璃色系(2014年香川県で撮影)
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と・・ここの白色系(2014年撮影)は別種のアズマイチゲかなとも思うのですがよくわかりません。
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8年ほど前に「竜王山」で出会った方から教えていただき、その後早春に2度ほど行ったのですが、花を見つけることができず、絶滅したのがなあとあきらめていました。
ずっと気になっていたので、4/6に5年ぶりにその場所を尋ねました。
やはり、以前の場所には花も葉も跡形もなく消えていました。
あきらめきれず、周辺の谷の道なき道をさかのぼって歩くと、上流のほうに新しい小さな群生地を見つけました。
中には蕾をつけたものもありました。
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さらにその辺りを捜し歩くと山の斜面に割と広い群生地があり、花が数輪開いていました。
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盗掘か環境の変化か・・以前の群生地には全く葉がなく、離れたところに新しい群生地を作ろうとしている。
自然の力は本当に素晴らしい。
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この新しい群生地がまた以前のような大きな群生地を作るにはまた10年以上かかるかもわかりません。
この自然がいつまでも続くことを願うばかりです。
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